普段なら苦手ではないこと
年の瀬
すでに限られた時間の中ではある意味で絶望的とも言える中
仕事はどうしても手につかない
普段であれば「待つこと」は少しも苦にならない性格で
1時間でも2時間でも半日でも1日でも1年でも
この仕事は基本的には待つ仕事でもあるから
ただ、今日は少し違う
早く帰ってきて欲しいと願うばかり
泣いていた
怖いだろうな
長男
うちで唯一の男の子の子供
親としての失態
もっと早くに気がついてあげるべきだったと
言葉という声にして伝えることをできないからこそ
情けない
早く時間が過ぎればいい
怖い時間が少しでも短くなるように
終わりを告げる電話をただ待つ
どうしてもやっぱり仕事は手につかない
それは夜、あとでやればいい
今はしっかりと
ただ待つだけ